日常

小6息子の中学受験断念から学ぶ

まさに来年2月の中学受験の本番を目の前に
このような記事を書けるようになったのは
何とか現実を受け止め、プラス転換し、
親子で前に向かって進めるようになったから。
 
この3か月半あまり、悩み苦しむ日々が続いていました。
 
 
ーーーー
 
現在小6の息子に中学受験を意識させて、
受験塾に通わせ始めたのが小学3年生の2月。
その前の1年間も、個人指導のT塾に週1度通わせたりしながら
我が家では早期から「中学受験」を意識した生活を
小学2年生以来、過ごさせてきていました。
 
当時は
 
「中学受験で中高一貫校に入ったら、良き友に恵まれ、
良き先生に恵まれ、良き人生に恵まれる。きっと彼にとって一番の選択。」
 
と全く疑うことがなく
共働きの我が家は、小学3年生の2月からは
息子を週2回は学童に、そして週2回は集団塾に、週1回は個人指導塾に
通わせていました。
 
そして、比較的素直な息子自身も
他のお友達同様に、何の反抗をすることもなく
「集団塾、個人指導」のスケジュールをこなしていましたのが実情でした。
 
そう。
 
あの日まではそうでした。
 
 
 
時間がぱったり止まってしまい、
息子が自分の殻にこもってしまったのが8月21日。
 
今でも忘れません。
 
連日の特訓続きの塾の夏期講習最終日を終えた翌日。
 
「ママ、体が動かない。
プリントがもう解けない。」
 
そう言って倒れ込んでしまいました。
 
「ちょっと休んだら復活するでしょ。」と思うものの
翌日になっても、翌々日になっても、起き上がれない。
 
1週間経ち、
2週間経つあたりから
 
「これは尋常な状況ではない。」
 
と心療内科を受診したところ、
つけられた診断名が
 
「適応障害。」
 
それ以来、丸3ヵ月、いや間もなく4ヶ月。
彼は塾のテキストはおろか
学校の教科書はおろか
一切の勉強のにおいがする文字を見ることを拒否するようになりました。
 
できるのはiPadでの動画視聴とゲームのみ。
現実逃避なのでしょう。
 
 
「どうしてここまで知らない間に
追い込んでしまっていたのだろう。」
 
「どうして息子はSOSを出してくれなかったのだろう。」
 
「学校が荒れていることも、心が壊れた原因の一つだったのだろうか。」
 
「一体何がいけなかったのだろう。どこが境目だったのだろう。」
 
「こんなことならもっと遊ばせてあげればよかった。」
 
「あれだけ承認して鼓舞して頑張ってきたのに。やり方が間違っていたのだろうか。」
 
 
倒れてしまった当時は
自分に対する後悔の念以上に、
何とかトップ校へと当時は頑張っていた(と思われていた)
息子への憤りという『他責』の思いで
一切のことが手につかず、塾や同年代のお子さんを見る度に
涙が出る日々が続きました。
 
頭では「すべての原因は自分にある。」
 
と分かっていても、体がそう受け取ってくれない。
 
「仕事と受験を両立するために、ここまで私の時間とエネルギーと(お金)をつぎ込んだのに。」
「他のお子さんは大丈夫なのにどうして我が子だけ?」
 
ふと考える時間が出来ると、
こんなことばかりを考えていました。
 
 
思い起こせば小学5年生の後半あたりから
幾ら勉強をしても成績が伸びない、
朝眠くて起きれない日がぽつぽつ出始めて
 
「疲れているのかな?
無理させているのかな?」
 
と、思う節はありましたが、
他のお母様に相談すると
「我が家もそうよ。そんなの少し学校を休ませれば大丈夫よ。」と言われて
「そんなものか」と起きれない日は学校を休ませながらしのいでいました。
 
そして小学6年生の春。
春期講習を受けたあたりから、
思い返せば、朝の寝覚めが悪く
朝の計算、漢字トレーニングができないまま
学校に向けて足取り重く向かう日々が増えて行きました。
 
どうにも睡魔がきつい時は
学校を休ませて休養を取らせながら
 
「天王山の夏期講習がやってくるし
とにかく体を休ませよう。」
 
小6の1学期は11日間学校を欠席。
 
「ママ、中学受験ってしなきゃいけないのかな。」
「ママ、公立の中学でもいいよね?」
 
思えば、こんなことをぽつぽつと口にしていた気がします。
 
きっと、親の顔を見ながら
息子が最大限言える言葉だったのかもしれません。
 
そして8月10日、体調不良で塾を無断欠席した頃が
既に限界に近付いていたのだと思います。
 
■ 子供は親の期待に応えようと頑張る存在だと心得る。
■ 子供は自ら未然にSOSを出せない。故に、コミュニケーションを密にとりながら親がSOSを未然に察知する努力をする。
 
11年間、あまり手も掛からず育ってくれた息子だっただけに
青天の霹靂でしたが、
私が苦しい時に支えて下さった師匠から貰った言葉
 
「すべては正しいタイミングで物事が起こる。」
「逆境こそ成長のチャンス。逆境を乗り越える先にあるものは喜びのみ。」
「使う言葉を変えると人生が変わる。」
 
これらを胸に刻みながら、
息子が少しずつ自尊心を取り戻し、心の中の余裕のスペースを作れるようになる日を
待ってみたいと思います。
 
 
中学受験。
 
子供によって適性があることを、親はよく知っておかなければ
後先取り返しのつかないこと(不登校、引篭り、退学等)になることは結構あると聞きます。
そういう意味では、我が家は早めに気づいて良かったのかも知れません。
そしてこれからは人生100年時代。
たかが中学受験。ほんの通過点以外の何物でもない。
でも本当だったらもっと早く気づいてあげたかった。。。
 
彼がいつの日かこの逆境を乗り越え、前に進むエネルギーを取り戻すことを
ひたすら信じ、私自身も彼に勇気を与えることに専念したいと思います。